構造材に紀州材を使う理由
家を構築するための骨組みとなる構造材。
今までの国産無垢材(製材品)は乾燥が不十分で狂いが大きく強度にもばらつきがあります。
昔は目利きのできる熟練の職人が無垢材の性質をしっかりと見極めることができたので
悪い木材を排除したり、柱、梁に適したものを選んだりすることで無垢材でも安定した建物をつくることができていました。
熟練の職人が少なくなった現在では品質の見極めも難しく、強度と安定が求められる構造材としては
「集成材」の方が向いているといわれています。
しかし『紀州材』は住まいづくりに適した木材として強度や質感、特性が認められており
アートフルホームでは構造材に紀州材を使用しています。
紀州材が住まいづくりに適している理由
職人により丹精こめて手入れされ50年以上の歳月をかけて育てられた樹は年輪幅が細かくつまった目込みのよさがあります。
木材は密度が高いほど強くなりますので強度もバッチリ。
紀州材は育て方の特性や自然条件などにより全国の平均値とくらべても特に高い強度分布を誇っています。
紀州ヒノキ | 紀州スギ | |
ヤング係数 | E110以上が約90.1% | E70以上が約99.1% |
圧縮強度 | 一般的なヒノキの約1.5倍 | 一般的なスギの約1.32倍 |
曲げ強度 | ヤング係数が同程度の集成材の約1.12倍 | ヤング係数が上回る集成材と同程度 |
無垢材を構造材に安心して使える理由
アートフルホームでは構造材に紀州材を使用していますが一般的には湿度の変化によって反ったり種別や育ち方で強度が異なる無垢材よりも品質の安定した集成材が使われていることがほとんどです。
アートフルホームが紀州材を構造材に安心して使える理由は紀州材がそもそも住まいづくりに適した木材として強度や質感、特性があるということはもちろんですが品質が安定している『山長商店』さんの紀州材を使っているから。
山長商店さんでは植林からプレカット加工まで一貫生産体制をとっています。
国産材で初めてJAS認定を取得しており、無垢材でも集成材とほぼ同等の安定した品質で生産されています。
また1本1本全ての木材に対し強度と含水率を測定し印字されているので『木材性能の見える化』でより安心です。
加工精度のチェックはもちろん熟練の製材職人の厳しいプロの目で曲がりや反り、たわみをチェックし選別、仕分けされています。
山長商店さんでは木の切り出しから貯木場、プレカット工場までをスタッフの方の説明を聞きながら
見学することが可能です。
自分たちの家をしっかりと支えてくれる構造材を自分の目で確かめてみませんか?
お気軽にご相談ください。